予防審美
小林歯科クリニック
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これからの歯科のかかり方

マイ・ハイジニストをもとう


虫歯の1本もない子供たちがたくさん受診する歯科医院があります。
幼児のときには、いくつものむし歯を作り母親に連れられていやいや通い始めたのですが、いまでは歯の悩みと無縁の子供たちが通います。
健康を維持するために数ヶ月に1度、歯医者に通うのです。

私たちの調査では、定期的な管理を受けている12歳児のうち63.5%は1本も永久歯のむし歯がありません(全国の中学1年生では18%)。
さらに同じ定期管理でも、子供に自分の歯のカルテを持ってもらうことを勧めている歯科医院がありますが、乳歯のときから自分のカルテを持って定期管理を受けている12歳児では、むし歯ゼロが実に82.7%です。
もちろんこれは、日本ヘルスケア歯科研究会の会員の歯科医院のデータで全国的には特殊な例です。
しかし歯の健康管理が世界で最も進んでいるスウェーデンのヴァルムラント州では20歳未満のほぼ全員(こちらは無料)、成人は比較的高額の費用がかかるにもかかわらず90〜95%の人が定期的な管理を受けています。

日本では、健康管理のために歯科医院を定期的に利用している人は、まだわずかです。
それもいったん歯を悪くして時間とお金をかけた人が、健康管理の大切さに気付いて通っているのが実状です。
ところが私たちの調査(39歯科医院に通院する患者さん9000人余りの調査)では、健康管理の受診経験のある人のうち95%もの人が、今後もそのような通院を続けると答えています。
悪くもないのに歯医者に通う。
これは一見、不必要で面倒なことのようですが、その価値を知りその気持ちよさを経験した人にとっては、まるで美容院で髪をセットするような習慣になっているのです。

私たちは、5年後に30%の住民がこのようなかたちで歯科医院を利用するようになることを目標に、歯科医療に対する誤解をなくし、歯の健康維持の理解を深めようと考えています。

政治や経済も大きな変化の時代を迎えています。
「どれだけ道路にお金を使ったか」ではなく、道路が「どれだけ役に立ったか」で採点しようという、考えてみれば当たり前のことがようやく語られ始めています。
医療も同じようなところがありました。
医療を受ける人は、からだの具合がよくなることを望んでいるのですが、医療の専門家たちは、どれだけたくさん処置をしたか、どんな処置をしたかに関心を寄せてきました。
患者さんにも誤解があります。
たくさんお薬を出してくれたから得をした、なんていう誤解です。
歯科にも昔から大きな誤解があって、金をかぶせたからいい治療をしたと勘違いする患者さんがいました。
歯科医自身も、病気を治すことではなく、入れ歯を上手に作ることに精を出してきました。それがいま、根っこから変わり始めています。

なにしろ慢性の自然に治らない病気では、悪くなってから治療をすれば、長引く、お金がかかる、障害が残ると、いいことナシです。
保険で医療費を負担する国や組合にとっても頭の痛いことです。
医療費をかければかけるほど不健康になり、ますます医療費がかかり、不健康な高齢者が増えて財政はパンクしてしまいます。
欧米で15年位前から、歯科を含め医療が大きく見直されたのも、財政がピンチになったからでした。

私たちは、ひとりでも多くの人が、医療の利用の仕方を変えることを願っています。
治療をするためではなく、健康を守るためのかかり方への転換です。
歯科で主に健康を守る業務を専門にしているのは、歯科医院の歯科衛生士(デンタル・ハイジニスト)です。
新しい歯科の利用の仕方は、ひとことでいえば自分の担当のハイジニストを持つことから始まります。
「マイ・ハイジニスト」これが世界1のお口の健康を得るための合言葉です。