予防審美
小林歯科クリニック
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このページは、フリーペーパーマガジン「美楽」から一部引用しています。


銀歯(パラジウム合金)の詰め物は危険?


銀歯ってそもそも何でしょう?


 時折、銀歯の詰め物が取れたということで来院される患者さまがいらっしゃいますが、果たして、取れたのは本当に「銀の歯」でしょうか? 銀は、最も金属アレルギーになりにくい金属のひとつです。 銀には抗菌・消臭作用があり、食器や保存容器、消臭スプレーなどにも使われています。

 それでは、取れたというモノは何でしょうか? 実は「パラジウム合金」という金属です。 この金属は、非常に毒性が強く、皮膚科領域では1980年代から、何度も警告が出されているものです。 また、このパラジウム合金には、パラジウムの他に、銅や、ニッケル、錫も含まれています。

 以前、200人以上を対象に行った疫学調査で、これらのパラジウム合金や、銅、ニッケル、錫がお口にあった118人のうち、なんと80%の人が金属アレルギーを起こしているという怖い結果が出てきました。 かつて、日本と同じようなパラジウム合金の使用が認められていたドイツでは、とうとう、その使用が禁止されました。

スウェーデンや、イギリスでも、妊婦や子供への使用を禁止・警告しているようです。


取れた金属の裏側を見たことがありますか?

 この金属は、非常に錆びやすく、大抵、真っ黒になっています。 その結果、錆びた金属の表面と、歯の接着剤との間で剥離します。 ですから、取れた金属の裏には、接着剤は殆ど残っていません。 唾液があると、確実に錆びて取れてきます。 また、パラジウム合金が取れてくるということは、虫歯になっているということです。 2000年のデータによりますと、装着後、平均5.9年で金属が取れているようです。 6年間も持たない金属を、何故、日本は使い続けるのでしょうか? それは、旧来型の診療スタイル=削って詰めることを繰り返す健康保険の制度に問題が由来すると考えられています。

 歯を守るためには、削らないことです・・・正しくは、削らなくて済む状態をキープしていくことです。 「予防」の考えを持つ歯科クリニックを定期的(その間隔は自己判断ではなく、医院に見極めてもらうことが大事です)に訪れ、何も虫歯や歯周病が無いことを確認して、自分で磨ききれないところをプロの歯科衛生士に磨いてもらい、フッ素を使って歯の表面を硬くして、虫歯になりにくい状態をつくりましょう。 また、歯周病になりにくいお口の中の環境作りをしましょう。

“食”の安全も大事ですが

巷でよく見かける単なる標榜だけの「予防歯科」ではなく、ちゃんと「予防」の考えを持っている歯科クリニックでは、安易に歯を削ったりしません。 ましてや、パラジウム合金をお口の中に入れることなんて・・・